![]() しゃぼん玉 乃南 アサ のめり込んだ作品でした。 なぜこの本を手に取ったのかは全然記憶にないんだけど、 読んでみたら一気に読みつくしてしまった。 引ったくりを繰り返す青年が改心していくというありきたりなストーリー。 だけど、青年の心が丁寧に描かれていてそこに登場する人物もそれぞれが 情景に染み渡るように、うまい具合に混ざり合っていく。 恥ずかしながら、この著者のことを全然しらなかったのだけど 他の本も読んでみたくなった。 わが子に平気で虐待する親の話を、そんな現実を全く知らなかった老婆が耳にした時の 心情を思うとものすごく心苦しくなりました。 『あの頃は戦後で何もない時代を必死でみんなで生き抜いてきた。』 親が悪いと括られてしまうとそれまでだけど、子供の為に子供との交流の時間を削って 生活費を稼ぐ生活が及ぼす子供への影響。 こういう矛盾にもまた考えさせられてしまった。 今だって私たちはみんな必死で生きている。 楽をして生きようとしている人が単に目立ったり、メディアが面白がって取り上げているだけで そんな人はごく一部。 そんなことにどれだけの人が気づいているのでしょうか。 |
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